2014年11月11日火曜日

コインケースの制作・その2(下準備&すくい縫い)


コインケースの続き・・・・・  裁断を済ませたメインのパーツです。
革の厚みを調節し、外側は斜め漉きした状態


今回は1枚仕立ての為、コインの滑りが良くなるよう 床剤で処理致しました。
向かって右が床処理したもので、左が未処理のもの   ポケットなど他のパーツも同様に床処理しておきます。


ポケットの口は磨いて、化粧ネンを引いて・・・・・・


そして本体の縫い合わせの準備です。
写真は”すくい縫い”の下準備で、ネジネンで縫い線を引いたところに軽く菱目打ちで縫い目を作っておきます。
”すくい縫い”のポイントはハギ合せる者同士、同じ位置に縫い目ができるよう、「目」を揃えて打っていくこと・・・・・
そして、菱目打ちはあくまでも印(位置)の為、思い切り目を打たないこと! 


次に、菱ギリで目印の位置に縫い目を通していきます。
写真のように革の厚み半分のところに差し込んで、穴を作っていきます。
この穴に糸を通して縫い合わせていくのですね。




縫い方はこんな感じ・・・・・・
針付けは手縫いと同様、左右に針を付けておきます。
写真のように片側から穴に針を通し、反対側もすくって寄せていきます。
これを繰り返していくと・・・・・


ハイ、こんな風に”つき合せ”になりました!
菱ギリで穴を開けるときに、「革の厚み半分」がキッチリ出来れば、このように左右パーツの高さも揃うのですね。

まぁ、中々それが上手くいかないのが現実なんですけど・・・・・
習得する為には、何度も何度も繰り返しの練習しかありませんね。


ところで、写真のすくい縫いは約1/3位で、まだ半分以上縫わなければいけません。
ここまで縫ってみて、ちょっと心配なことが出てまいりましたァ~


それは秘密ですけど・・・・・  もうちょっと進めて、様子を見てみます。
(やっぱり心配だなァ~)