2014年5月29日木曜日

ライダースジャケットのお直し・その3(型紙起こし)


昨日の続き・・・・・・
問題の無い左袖から正しい袖の型紙を起こす作業に掛かりました。
写真は細かな箇所の採寸をしているところ、主に袖の長さ、肘の幅、アームホールの長さ、カーブ線の部分などなど・・・・・
ポイントとなるいくつかの箇所をメジャーを使って正確に測ります。


測った数字を基に、クラフト紙に袖全体の線を引いていきます。
最初は袖口、肘の幅、上下の袖の長さ、ホール幅の数字を起点にし、線を直線でつなげていきます。


次に、曲線部分(アームホール)を採寸した数字に合わせていきます。
最初に大体の線を描き、数字を少しずつ、近づけていくのですね。


ちょっとわかりにくいですが・・・・・  こんな感じで型紙が完成~ 


そしてこちらが、問題の修理箇所部分になります。
採寸したポイントの箇所をつなぎ合わせ、それぞれを無理のない線で結んで型紙を起こしました。



次は完成した型紙を基に、裂き傷部分の切り替え用の型紙を作成していきます。

まずは、どの位置から切り替えるか・・・・・・
前袖切り替えの位置とだぶらないように、こちらも十分考えないといけませんね。


型紙作り、まだまだ続きます!




2014年5月28日水曜日

ライダースジャケットのお直し・その2(解体)


本日からジャケットのお直しに掛かります!
写真がお直しの修理箇所、右袖下のアームホール部分、こちらをアームホールと2枚袖の前側とを切り離し、新しい革を切り替えパーツのように付け替えることにしました。


こんな感じ・・・・・・  簡単なデザイン画ですが・・・・・・・。
お分かりいただけたでしょうか?


まずは裂き傷の部分を取り外す為に、ちょこっと解体していきます。
写真は、なるべく力が掛からない裏地の袖切り替え部分を一部ほどいて、そこから表側の袖下を外していく作業を進めていくのですね。


作業しやすいように、ほどいた裏地部分から表袖を引き出したところ・・・・・・・。
何とか修理しようと、当て革が付けてありますね。
・・・・・・・愛情を感じます。



ハイ、こんな感じに当て革を取り外しましたァ~
次に、裂き傷の回りもほどいておきます。


こちらが表から見た状態・・・・・・・。

解体終了です。


さて、ここまで来て 
次の作業は切り替えパーツの取り付け作業。
・・・・・・ですが、きちんとした型紙を作らなければなりません。
しかし、裂けている箇所が広範囲で、しかも革が柔かい為 かなり伸びてしまていて正確なサイズが分かりにくいのですね。

なので、正確な型紙を作る為、問題の無い左袖を測ってみたいと思います。


次は切り替えパターン制作ですかね・・・・・・









2014年5月25日日曜日

お洒落になりましたョ。



今年も”カンヌウィーク”が始まりましたァ~
静岡市とカンヌが「姉妹都市」になって23年、数年前からカンヌ映画祭の期間中、このようなイベントが開催されるようになりました。


場所はいつもの散歩コースにある、レンガ作りの広場・・・・・
コンクリートの柱には赤いリボンが巻き付けてあったり(わかりにくいかな??)


飲食スペースも可愛くトリコロールカラーです。




各お店も個性的で、ディスプレイもとってもお洒落な感じ・・・・・
石窯のピザ屋さんは”バス”を改造した店舗で、バス停がメニュー表でした!!


美味しそうに食べている皆さんにつられて・・・・・   ちょっと早いおやつタイムです。
めずらしいコーヒーのカキ氷です!
練乳+シロップ+コーヒージュレ~  今年初めての”カキ氷”でした。


今夜は水上演劇や、野外上映などなど・・・・
まだまだお楽しみにが盛りだくさんのようです。

(夜の花火も、今から楽しみ)


昨年より、すご~くお洒落になった「カンヌウィーク」
来年も期待しております!
(楽しい週末をありがとう)









2014年5月23日金曜日

革の手縫い鞄教室(5月23日)




本日午前中のレッスンです。
写真はミニBagの最終作業・・・・・   組み立てた本体に裏地をセットしているところ
ボンドで裏地と本体を仮止めしております。


こちらがその裏地、「お家の宿題」ご苦労様でした。
そしてY.Mのイニシャル刺繍が・・・・・  これぞオリジナルですね。


そしてこちらも「宿題」だった、三つ編みの持ち手
綺麗に完成致しましたァ~ 

この後、セットしたBag口を口巻きテープで仕上げれば、ミニBagの完成です!
残りの作業は、これまた「宿題」で・・・・  よろしくお願いします。


そしてこちは二つ折れ財布の続き・・・・・
小銭入れのマチとポケット土台を縫い合わせ中~  小銭入れ後ろに秘密のポケットも無事完成!


完成した小銭入れを本体土台にセットして・・・・・  札入れポケット口をカットして、カタチを整えます。
カットしたポケット口をしっかり縫い合わせれば、本体内側の内装が完成します!
後はお家の「宿題」でお願いしますね。

 

こちら、全くレッスンには関係ありませんが・・・・・
可愛いハリネズミの針刺し? です。


クルミの殻にちょこんっとのったフエルト刺しのハリネズミ 
針を刺すにはちょっと抵抗がございますが・・・・  身近に可愛いアイテムがあると、すご~く癒されますね。

ほんと、可愛いんですョ




さて、6月のレッスンまでに、無理せず「宿題」 頑張って下さいね。

次回を楽しみにしております!









2014年5月20日火曜日

ライダースジャケットのお直し・その1(革サンプルと資料作り)


昨日、先週の連休明けに頼んでおいた、サンプル用の革が届きました。
修理のライダースジャケットに使う”ベロア革”のサンプル反です。

ジャケットの革と比べてみると・・・・・・  毛足の長さ、柔かさもほぼ同じぐらい、これなら問題無く使用可能ですね。

なので、早速資料を作成してお客様にお送りすることに致しました。



まずは修理箇所の再確認!
右側後ろのアームホール部分に裂き傷と、袖付けのほつれがあります。


ちなみに・・・・・  裏地のキルティング地には、全く問題はありません。


そこで考えたのがこちらの方法
袖付けが”2枚袖”の作りなので、パターンの切り替え線を利用して 裂き傷部分を5cm幅で取り除き、新しい革で5cm幅の切り替えパーツを作り、取り替えをします。

見た目には切り替えのデザイン?のように見える修理方法です。


簡単なラフデザイン画と、これまた簡単な説明を書き  届いたベロア革を貼り付けて、昨日郵送致しました。


水曜日頃にはお手元に届くと思います。


ご確認、ご検討のほど、よろしくお願い致します。


(気に入っていただけると 良いなァ~)







2014年5月16日金曜日

革の手縫い鞄教室(5月16日)



本日午前中のレッスン。  自宅で復讐用に制作しているミニBagを 裁断しているところ・・・・・・
今日の参加は1名の為、机も独り占め   広々革を広げ、細かなパーツを裁断致しました。




型紙を革に写していき(線描き) 線に沿ってカットしていきます。
裁断するパーツによって、型紙ピッタリだったり、漉き機にかけるため粗裁ちしたり・・・・・・  
裁断するものによって、カットの仕方も色々です。
写真(下)がカットしたパーツ達。
ダーツを縫ったり、斜め漉き(手漉き作業)は、次回までの宿題になります。(頑張って・・・)

DSC01040

そしてこちらが本題の、紳士用 二つ折れ財布。   小銭入れのパーツに ”化粧ネン” を引くところ・・・・・・  
アルコールランプで道具(玉ネン)を熱し、小銭入れ本体に線を引いていきます。


次に、小銭入れ本体を土台に取り付けていきます。
写真はボンドで仮止めした本体に、縫い目を開けているとこです。


仮止めしたものを、出来上がりイメージに配置してみると こんな感じ・・・・・・。
まだ仮止めの状態なので、スッキリしておりませんが、中縫いもお家での宿題でお願いします!


ちょっと宿題が多かったかな?  
次回は来週の一週間後ですが、大丈夫かなぁ?

(無理せず、出来るところまで 頑張って下さいね。)



次回、楽しみにお待ちしてますね・・・・・・・。








2014年5月14日水曜日

お預かり品(ライダースジャケット)




修理品のライダースジャケット1点、お預かりしております。

只今、このジャケットに合う ベロア革を色々探しているところ  ピッタリな革が、早く見つかると良いなぁ・・・・・・
見つかるまでの間は シワにならないよう、こうしてハンガー掛けして待機です。
(ピッタリの革が見つかり次第 資料をお送りしますので、もうしばらくお待ちくださいね。)

さて、ここ数日(ゴールデンウィーク中) ガマグチ制作など、久し振りに私的なもの作りを楽しんでおりました。
それと並行してこちらのブログ記事を、Bloggerへ少しずつ、少しずつ移行を進めているところであります!

手っ取り早くインポート・エクスポートしちゃえばぁ~ 何て声が聞こえてきそうですが・・・・・ 

何故だか??上手くいかないのですね・・・・・
仕方なく、本当に仕方なく ”コピー&ペースト” を繰り返す、地道な作業に毎日励んでおります。


背景やら文字やら、何だか色々カスタマイズ? 
(結局、訳がわからなくて いじっているだけなんですけどね)
こちらも楽しんでおります。



(しかし・・・・・ )

本当に、何とかならないのでしょうかねェ・・・・・・・





2014年5月13日火曜日

ミネルバボックスのガマグチ(メッシュタイプ)



ガマグチⅡの新たな仲間、メッシュタイプが無事完成致しました。
カタチは前回(クロスステッチ刺繍)と同型

使用した革はミネルバボックスのコニャック(茶)で、同様に口金も共革で巻いております。
カタチは同じですが、やはり刺繍とはまた違った雰囲気になりました。


横から見るとこんな感じ・・・・・・ 
ふっくらしたラインは同じですが、持った感触は刺繍のものより柔らかい感じがします。


近くに寄るとこんな感じ・・・・・・
あんまり寄り過ぎると、メッシュの編み地の不揃いが目立ってしまいますね。

この”編み地”は次回の課題っとさせていただきます。
(まぁ、もうちょっと? いえいえ、まだまだ工夫しないといけませんからね。)



そしてこちらが内側
今回もミネルバボックスのナポリ(イエロー)を使用しました。


昨日も言いましたが、メッシュにすると柔かい感じになるので、裏張りの革を厚めにして全体の調整をしたのですが・・・・・

厚くしたことで、他の部分に若干支障が出ております。


そこもまた、次回の課題っとして・・・・・・
いずれまた、メッシュの編み地に挑戦したいと考えます!



シンプルなんですけどね・・・・・  

だから難しんでしょうね・・・・・・







2014年5月12日月曜日

ガマグチⅢの制作



楽しくなってしまった ”ガマグチ作り”  前回の口巻きが、思った以上の出来栄えに止められない状態です・・・・・・・
そこで 刺繍のガマグチの次に取り掛かったのが、こちらの ”メッシュ” タイプ
試作の部分メッシュのガマグチから、こちらもバージョンアップして 斜めのメッシュにしてみました。
写真は中心部のメッシュパーツを作ってから、両サイドの切り替えパーツを仮止めしたところ


こんな感じのミネルバボックスのメッシュです。

いやぁ~ 思った以上に難しかった!  某有名ブランドのBagが高額なのも納得です。
(比べるのも何なんですけどね・・・・・   )


切り替えパーツを縫い合わせて、箱型に組み立てました。
やはりメッシュなので、若干 やわらかい感じが致しますが・・・・・・  

このちょっと気になる点は、この後の内張りで革の厚みを調整してみようと考えます。



本日の完成を目指して 頑張ります!



ところで・・・・・
ガマグチは空き時間を使って制作する予定でおりましたが、何だか楽しくなってしまいまして・・・・・・・
冒頭にも言いましたが、どうにも止められない状況です。


そろそろ本題に戻らないとイケないのですがね・・・・・・








革の手縫い鞄教室(5月9,10日)



今月前半のお教室、まずは金曜日のレッスンから・・・・・
前回からの続きで、紳士用の二つ折れ財布を制作中です。
手前に写っている刺繍入りのパーツは、並行して制作している”ミニBag”

残念ながら「母の日」には間に合いませんでした・・・・・・。


こちらも前回からの続き・・・・・  ミニBagの裏地を裁断中
裁断したら裏地作りはお家での宿題です。 頑張って下さい。

そしてミニBagが完成したら、次はパッチワークのガマグチを作ることになりました。
配色をいろいろ考えておいて下さね。


そしてこちらは昨日、土曜日のレッスン!
今日から新しい作品作りに入りました。  お題は「道具Bag」  手縫い道具を収納するガーデンBagを作ることになりました。 

写真はクラフト紙で試作を作っているところ・・・・・・  大体の大きさなどを決めたら、解かりやすくカタチにしていきます。
収納するものの場所を決めたら、ペン差しのようなベルトを位置に止めて・・・・・


ハイ、こんな感じに収納できましたァ~  (完璧!!)
収納場所を決めるときのポイントは、”道具を種類別に収納” そして左右の”バランス(重さ)を均等”にすることです。


細かな部分を修正したら、型紙を起こしていきます。
ベルトの長さや付け位置などなど・・・・・  革の厚みなど 紙では表現できない部分を考えながら最終の型紙を作ります。

次回は裁断です。 宿題の持ち手の型紙、お願いしますね。


そしてこちら、最後の道具作りも終了し、革包丁のカバーを作ります。
最初に厚い革を上手にカットする為に、何度も直線切りを練習しております。
真っ直ぐ切るって、案外難しいんですよね・・・・・・。

道具作りも無事完了し、お家でも革制作が楽んでいただけるようになりました。
教室の宿題もさることながら、ご自宅でもオリジナル作品を楽しんでいただけると嬉しいです。



基本さえマスターすれば、後は”作る”ことで上達しますのでね



失敗も成功なのですョ・・・・・・