2020年9月21日月曜日

革の道具作り(市販玉ネンの仕立て直し)

 昔は半製品の道具を購入して自分好みに「仕立て」て作るものがほとんどでしたが、ハンドメイドが盛んな今は安価で「革道具」も購入できるようになりましたね。

しかし、そのままではちょっと不都合な部分があるので市販品の道具を簡単に”らしく”使えるように「仕立て直し」をしていきます。



今回はこちらの「玉ネン」・・・・・「玉ネン」とは「化粧ネン」を引く時に使う道具であります!

茶色いの柄が市販の「玉ネン」¥4000位です。

ちなみにもう一つは10年以上前に仕立てた私物の「玉ネン」  
原型は市販のものと似ていましたが、かなり手を加えたものになります。 

こちらが「私物の玉ネン」で革に傷が付かないよう、尖った面は削って丸くしています。



こちらは「市販の玉ネン」両端っこが尖ってます。


これを「ヤスリ」を使って角を削っていき・・・・・・


「耐水ペーパーの紙ヤスリ」を使用し、バリ取りをしていきます。




ビフォーアフターで正面(上)と側面(下)の写真です。
角張っていると曲線部分の「ネン引き」で革に傷が付いてしまいますが、これなら傷付かないでスムーズに引くことが可能となります!

市販品でもちょっと手を加えれば、とても使いやすい道具となります。
是非、お試し頂きたい!!


ところで・・・・
「化粧ネン」を道具だと思っている方がいますが、道具ではありませんのでね。
あくまでも「ネン引き」の名称なのでお間違いなく




2020年9月15日火曜日

革の手縫い鞄教室(9月前半)

 

9月のお教室「前半」のご紹介です!

まずはこちら いよいよBagの「本体組立て」に取り掛かりました!

写真は挟み込む「パイピングテープ」に縫い穴を打っているところ・・・・・


「マチ」と縫い合わせて・・・・ ハイ、こんな感じ~

綺麗に「パイピングテープ」が挟み込まれました!!

かなり難しい作業ですが頑張りましたね。 お疲れ様でしたァ~


そしてこちらは”二つ折り財布”を制作中のMさん

只今、小銭入れの下準備に掛かったところです。


ちなみに他の準備はこんな感じ・・・・・

縞々ボーダーの「カードポケット」も無事できました。(刺繍入りは表本体です。)

次回、小銭入れを頑張りましょうね!(お疲れ様でしたァ~)


こちらは「差し込みペンケース」を制作中のIさん。

只今、組立てに取り掛かったところで カタチを整える「カット」をしています。


カタチが整ったら・・・・・ グルっと縫い穴を明けていきますョ!

続きはお家で進めて下さいね。 次回完成目指して頑張りましょう~

お疲れ様でした!!


そしてこちらは”朝日テレビカルチャー”のお教室風景

只今「縫い合わせ」をしているところです!

次回は完成出来るかな? 楽しみですね。(お疲れ様でしたァ~)


こちらも「縫い合わせ」をしております!

厚みはあるので大変ですが・・・・・・



ハイ、こんな感じで”ほぼ完成~” 「磨き」作業はお家で進めて下さいね。

お疲れ様でした!!


残暑厳しい中、ご参加頂いた皆さん  本当に有難うございました! 

(後半時はもう少し涼しくなっているかしら?)


季節の変わり目、体調を崩さぬよう くれぐれもお身体ご自愛下さい。


では、次回も楽しみにお待ちしておりますね~ (感謝!!)









2020年9月12日土曜日

持ち手の修理・その3(取り付け)

 

修理の続きです。

写真は本体の裏地を片側外した状態で、「底板」を挟んでセットしたところ・・・・。

いよいよ、新しく作った持ち手を本体に「取り付け」る作業に掛かります!


「持ち手」は本体と裏地で挟み込む方法で

まずは解体時に大きく開いてしまった裏地を「ミシン縫い」で縫い合わせていきますョ。


こんな風に「持ち手」が差し込まれる部分を残しておいて・・・・・・


「持ち手」を差し込んで、しっかり縫い合わせていきます!

厚みがあるのでこちらは「手縫い」になりました。


ハイ、こんな感じで完成~!!

「焦げ茶色」から「ワイン色」に代わりました。


「握り部分」はこんな風に持ちやすく幅を細くして・・・・・


内側はこんな感じで キッチリ裏張りしています!


赤みが加わってちょっと可愛らしい感じになりましたね。

お品物は今週始めに、無事お渡し致しました。


長くお使い頂けると嬉しいです。 (気に入って頂けたかなァ?)


ありがとうございました。(感謝!)





2020年9月9日水曜日

持ち手の修理・その2(持ち手作り)

 

修理の続き・・・・・ 「持ち手」の下準備が整ったら、パーツを貼り合せていきます!

”握る”部分を補強する為、中心に「芯材」を入れておきました。 


っで、余分なところをカット!


かたちを整えたら「馬」に挟んで縫い合わせていきます!


ハイ、こんな感じで「持ち手」が縫い上がりましたァ~


”芯材”を入れた中心部分は、こんな風に二つ折りして持ちやすいようにしておきます。


仕上げの「磨き」 → 「化粧ネン」を引いて、パーツの完成です!



続けて組立てに掛かる前に・・・・・「底」をもうちょっとしっかりさせる為、芯材を追加することに致しました。

使用するのは「ベルポーレン」、これを2枚重ねて貼り合せて使いますョ。

接着剤が乾いたら、本体の底に差し込んでいきます!


「底板」を入れることで、荷物を入れても底が”落ちる”(ポッコリ下に膨らむ)ことが防げてBagの形が崩れることがありません。


これで本体の準備も完了~

いよいよ「組立て」、持ち手を挟んでいきますョ! 


あともう少しです!!




2020年9月3日木曜日

持ち手の修理・その1(解体・型紙・下準備)

 

「機織り生地」で作ったトートBagです。(もしかしたら”裂き織り”かな?)

飾りのリボンテープがフワッとした優しい雰囲気の布Bag、こちらの修理をさせて頂きます!


修理箇所はこちら! 「持ち手」のお取り替え・・・・。              

持ち手は合皮製の為、経年劣化でボロボロになってしまいました。 

ちなみに、Bagなど革製品をご使用後は、持ち手部分は(手の汗など)拭いて風通しの良いところで保管しておくとカビなどの劣化を防げます。


まずは解体して「持ち手」を抜き出して・・・・・・


「持ち手」の型紙・・・・・ こんな感じに2枚です。

1枚は本体でもう1枚は「裏張り用」


使用する革はエルバマットで、色々迷った色ですがパープルに決めました!      

元々は「こげ茶色」でしたが、もう少し可愛らしい感じにしたかったのでね・・・・ 今回は赤みを入れてみましたョ。


「粗裁ち」したパーツを「漉き機」で厚み調整後・・・・・・


こんな感じで端っこを「斜め0漉き」にしていきますョ。               

同様に裏張りパーツ4枚を「0漉き」していきます!


これで「下準備」が完了~ 

続けて「持ち手」作りに掛かります!  さてさて、どんな感じにできますか? 


楽しみですね・・・・・・。