2012年9月29日土曜日

ショルダーBagの制作 ・ その11(飾りパッチ)



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ご注文のショルダーBagの続きです。
本体の組み立ても完了し、作業もようやく半分ぐらいのところまで辿り着きました。
そしていよいよ 今回の目玉となる ”新しい試み”  飾りパッチの作業に掛かります!

写真がその ”飾りパッチ”なる バラの当て革
厚紙で作ったバラの型紙に合わせ 切り絵のようにカットしたパーツ2枚です。

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ハイ、こんな感じにBag本体にボンドで仮止め!
口のように開いた四角い窓には ショルダーの連結ベルトが差し込まれます。

ボンドで仮止め中ですが いまのところはイメージどおりですね・・・・・・


この後は連結ベルトを差し込んで ”飾りパッチ”の本体止めに掛かります。

さて、どうなりますやら
(このまま上手くいきますように・・・・・・・・)

お楽しみに。







2012年9月26日水曜日

ショルダーBagの制作 ・ その10(本体組み立て)



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ご注文のショルダーBag、本体の組み立てに入りました。
写真は底と本体の間にパイピングを挟んで縫い合わせたところ・・・・・ どんな感じになったのかちょっと様子を確認です。
プックリとなかなか良い雰囲気!  この調子で後ろ本体も縫い合わせていきます。

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前後本体を縫い合わせたら カーブの縫い代に切り込みを入れ、慎重に表に返していきます。
底面から中に入れ込むように 少しずつ押し込んでいくのが ”返し” のポイント

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ハイ!返したての状態、まるで ”生まれたて ” って感じ・・・・・・・・
フニャフニャなBagですね~

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次に この生まれたてフニャフニャなBagを整えていきます。
パイピングがきれいに出るよう 縫い合わせ部分に角ベラを当ててカーブを カタチ作っていくのですね。

カタチが整ったら ちょっと一休み・・・・・・・  
Bagが落ち着く間、次の作業の準備に掛かります!

次の作業は新しい試み
さてさて、上手く出来ますでしょうか・・・・・・・・・ 


今から楽しみです。





2012年9月25日火曜日

革の手縫い鞄教室(9月24日)



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本来なら28日金曜日の教室開催ですが、諸事情により本日月曜日に変更させていただきました。
無理を言って申し訳ありません・・・・・・・・。

写真は今日から新しい課題作品”カードケース”に取り掛かったところ
前回作った型紙を革に写してパーツの粗裁ちを準備しています。

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型紙に写した線を革包丁を使って慎重にカット!
今日は定規を使わずに 線を見ながらカットする方法に挑戦
この方法はちょっとしたポイントがあって、ベルトなどの長い距離をカットする時などに用いる方法です。

カードケースでは型紙の作り方や革包丁の使い方、ボンドの伸ばし方などなど・・・・・  
手縫いの基本を学ぶのに丁度良い課題作品です。

まずは癖のある革包丁を上手く使えるよう、直線カットで基本のマスターを目指しましょう!


さて、次回は完成できるかなぁ?
楽しみですね。







2012年9月22日土曜日

ショルダーBagの制作 ・ その9(パーツ作り)



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昨日からの続き    本体組み立ての下準備に掛かりました。
ショルダーの三つ編みベルトや連結用の小さなベルト、そして本体に挟み込むパイピングテープなどなど  細かなパーツを粗裁ちしました。

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こちらが仮止めまで終わった 留めのマグネットと、連結用に小さなベルトです。  
連結ベルトにはゴールドの角カンを通して使います。

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そしてこちらは本体に挟み込むパイピングテープ
平漉きしたテープにボンドを伸ばし、半分に折ったものがパイピングテープ    
写真は縫い代部分の銀面をカッターで荒らしているところです。

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ハイ、こんな感じで挟み込み用のパイピングが完成です!

ちなみに 両端の先端は写真のように処理しておくと 組み立ての時 きれいに ”縫い消し”できますョ



さて、これで本体組み立ての下準備が完了しました。
次はいよいよパイピングを挟み込んでの組み立て作業に掛かります!

パイピングが均等になるよう、 縫いズレたりしないよう、 十分に注意が必要な工程です。
一発勝負!  集中します。





2012年9月21日金曜日

ショルダーBagの制作 ・ その8(本体ダーツすくい縫い)



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ご注文のショルダーBagの続き
ポケットが付いたら 次は本体の大きなダーツを”すくい縫い”してダーツをつき合わせで閉じ付けていきます。
まずは写真のようにダーツをカット!!

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次にネジネンで縫い線を引いて、菱目打ちを使って縫い目位置を”軽く”つけておきます。
前回のポケットダーツでもお話しましたが あくまでも”軽く”です。 決して強く打って穴を貫通させてはいけません。

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次に菱ギリで”縫い道”を作っていきます。
先ほど付けた縫い目位置から菱ギリを刺し、道具を寝かせるようにして革の厚み半分のところに刺し込んでいくのです。
外回りは斜め漉きしているので、刺す位置によって革の厚みは違ってきます。
また、左右の刺し込み位置(厚み)が違ってくると、縫い合わせ時に段差ができてしまうので要注意!

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縫い始めは一つ下のところから、写真のように片側1本の針で4つの穴をグルっと縫います。
こんな感じ・・・・・・・・

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続いて糸の引き加減に注意しながら、左右の針を交差させてダーツを閉じていきます。

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ハイ、こんな感じに完成~
左右の切り口がピッタリ合って、段差もなく滑らかですね。

この後、同様に後ろ本体ダーツを作ります。


っとここまでが一昨日までの作業
朝から本体組み立てに掛かる為の パーツ作りの下準備に掛かっております。

2枚合わせのボンド貼りが重要な工程
実はこのボンド貼りがちょっと苦手な作業でして・・・・・・・・  まぁ苦手って言うより 重要な箇所かなぁ

”切り目本磨き”では ボンドの層が一番のポイント!
ボンド層が出来ないように仕上げなければ 美しくないんですね。

今回も ”薄く伸ばして、手早く圧着!”
心がけます・・・・・・・・。






2012年9月19日水曜日

ショルダーBagの制作 ・ その7(ポケット付け)



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ショルダーBagの続き。
ポケット付けの準備に掛かりました。
出来上がったポケットのパーツを 表側の本体にボンドで仮止めしているところ

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次に仮止めしたポケットに ネジネンで縫い線を引いて、菱目打ち(10本)を使って縫い位置を付けたところ
縫い始めと終わりの口部分は補強の意味を兼ねて、二目程2度縫いしながら縫い合わせていきます。

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ハイ、こんな感じにポケットが付きました!
プックリ、存在感のあるポケットになりましたね。

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ちなみに ポケットの内側はこんな感じです。

次は、本体組み立ての準備に掛かります。
まずは本体ダーツのすくい縫いから始めましょうか


ここまでで約1/3位でしょうか? 進み具合は・・・・・・・・
完成にはまだまだ時間が掛かりそうですね。






2012年9月17日月曜日

ショルダーBagの制作 ・ その6(ポケット作り)



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ご注文の続き・・・・・・・。  ポケットのダーツを縫う前に 口のところを出来上がりに折って、カナヅチで折り線をつけておきました。
上にチラッと見えているのはポケットの裏地

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裏側を見ると・・・・・・・・ こんな感じに折ってあります。
この折口のところに 裏地を縫い付けて・・・・・・・・・・

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ハイ、こんな感じに裏地が付きました~。
ポケット口はボンドでしっかり圧着、裏地も同様に全面ボンド貼りでポケット裏にしっかり張り付けておきます。

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裏地を付けたらポケット周りの仕上げ
断面を磨いて 化粧ネンをして・・・・・・・・  こんな感じでポケットのパーツが完成!

次はこのポケットを表本体に取り付ける作業に掛かります。

  

ところで・・・・・・
本日は”敬老の日”  祝日であります。
我が母も午後から自治体が主催する”お祝い”に 近くのホテル会場に出掛ける準備をしております。
こうゆう集まりはほとんど出席しない母ですが、 何故か?この敬老会だけは違います・・・・・・??
家族の皆にせっつかれ、お土産(お菓子の詰め合わせ)をもらってくるのです。


母にとって敬老会は・・・・・・・・
年に一度の大事なお役目なのですョ。 (今年は何だろうね・・・・・・)









2012年9月16日日曜日

ショルダーBagの制作 ・ その5(ポケットダーツのすくい縫い)



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ご注文のショルダーBag 8月29日からの再開になります。
前ポケットのバラ刺繍は無事完成しております。 (フラワースタンドのデザインです。)
本体にそのまま重ねて、ペタンっと貼り付けるようにするのも雰囲気がないので・・・・・・・・・・

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底に小さなダーツを取ってちょっとだけ立体感を出すことにしました。
写真のようにダーツをカットして・・・・・・・・
すくい縫いでダーツを縫い合わせていくことにします。

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カットしたダーツにネジネンで縫い線を引き、次に菱目打ちで軽く縫い位置をつけます。
この時の打ち込みは”軽く”です。 
裏まで貫通しないように 本当に軽く打ち込みます。
次に写真のように菱ギリで 革の厚み半分のところに 縫い道を作ります。
印を全てこのようにしておきます。

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写真のように左右の糸を交差させながら ダーツを縫い合わせていきます。
糸引きのポイントは・・・・・・・  1段前の部分を締めていく感じになりますから、あまり強く引き過ぎると 
手前の箇所にシワが寄りますので  要注意!

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ハイ、こんな感じでダーツのすくい縫いが完成です!
かなり短い距離ですが・・・・・・・  これで十分な立体感がでるのですね~。


同様にもう片側のダーツも作ったら、次はポケットの裏地付け
何とか今月中にはお渡し出来るよう 進めて行きたいと考えております。


な~んて言いながら・・・・・・・
午後からちょっと私用で 出掛けます・・・・・・・。









2012年9月15日土曜日

革の手縫い鞄教室(9月14日)



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昨日は9月最初の教室の日・・・・・・・・  そして”教室風景”を撮り忘れてしまう、相変わらず進歩の無い私であります・・・・・・・・。
毎度のことながら、終了後の写真です。

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この日は次の課題の” 簡単カードケース ”の準備、まず最初に型紙の制作からです。
上の写真が課題のカードケースの見本   
型紙は長方形の本体が1枚、そして前ポケット1枚の2つになります。

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ちなみに、こんな感じで右下にワンポイントの刺繍が入ってます。
ストレートとフレンチナッツを組み合わせた 花火?見たいな刺繍です。

本当は授業内容(型紙の作り方)をご紹介したかったのですがねェ・・・・・・・・・ 
革の型紙作りは洋服のソレとはちょっと違っていて、最初は皆さん戸惑うのですが(以前の私もその一人)
マスターしてしまえばこっちのもの!
左右対象の美しい型紙が簡単にできるようになります。

簡単なカタチなので わかりやすくご紹介できると思ったのですがね

本当に残念です・・・・・・・・。(機会があれば次回)



2012年9月12日水曜日

ミネルバボックスのiPadケース(クラシック)



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ご注文のiPadケース、無事に完成致しました。
使用した革は ミネルバボックスのタバコ(チョコ)  配色のステッチはグレーベージュの糸を使っております。

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デザインポイントは”真鍮の錠前金具” (ちっちゃいですけどね、鍵付きですョ)
この大きくてボリューム感のある留め金具が 昔懐かしい雰囲気をかもし出しています。


内側はこんな感じ・・・・・・・ 裏も総革張り仕上げ。
そして肝心の使い方は 見返しポケットにiPadに見立てたノートを差し込んでおりますが、このように入れて使用します。



そしてこのケースの一番の特徴(売り)は・・・・・・・・・・。
iPadをポケットから取り出したら、ケースをこのようにもとに戻し、こんな感じにiPadをケースの上にセットします。
大きな錠前金具が土台になって、画面が見やすく、ボードも使いやすい丁度良い傾斜が出来るのですね。

デザインを上手く、賢く利用した ナイス!っな 活用方法です。
ちなみにこの利用法はオーガニックコットン・アバンティ渡邊社長が考えたものです。(いつもお世話になっております。)


お約束の10日、月曜日に無事お届けできました。
もう一つの宿題? 時計のベルトは・・・・・・・・


もう暫くお時間頂きたく・・・・・・・・    よろしくお願い致します。







2012年9月10日月曜日

iPadケースの制作 ・ その5(本体組み立て)



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iPadケースの続き。
表側が完成したら次は最後の組み立て作業です。
写真は内側のパーツをボンドで仮止めしたところ・・・・・・・・・・  まず、裏革を貼って 両側に見返しポケットを重ねました。

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そして、表に返すと・・・・・・・  こんな感じになります。
仮止め状態ですが これでカタチとしては組み立ての下準備が完了!
次に いつも緊張するカタチを整える為の四方のカット作業っとなります。

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ハイ、こんな感じでカタチの整形ができましたァ~
今回はいつもより長い道のり・・・・・、なので一気のカットも いつもの倍、緊張!

この後、ネジネンで縫い線を引く → 菱目打ちで縫い目を打ち → 縫い合わせ → 磨き 
→ 仕上げの化粧ネン っと作業が続きます。



昨日、無事お荷物をお送りできました。
お約束の期日が守れて本当に 良かったです。

後は・・・・・・・・  気に入っていただけると 嬉しいですね。






2012年9月9日日曜日

iPadケースの制作 ・ その4(錠前の金具付け)



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ご注文のケース、続いてます。
表側のパーツが完成したところで、いよいよ錠前金具の取り付けに掛かります!

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まずはツキノミを使って、付け位置にこんな感じで切り込みを入れます。
この切り込み位置は金具の土台プレートの位置に合わせております。 

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次に金具のツメを切り込みに差し込んでいきます。
こんな感じ・・・・・・・・・

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そしてこちらが土台プレート
差し込んだツメに裏側から噛ませ、ツメを折って金具をしっかり固定します!

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ハイ! こんな感じで 錠前金具の受け部分が付きました~
ベルト幅も金具とピッタリ!  良い感じですね。


こうして金具が無事付きました。
この後は本体組み立て(裏側、見返し付け)で、仕上げをすれば完成っとなります。

お約束の日は明日・・・・・・・
なので実は昨日 無事完成しております。(間に合ってよかった・・・・・・)
今日は朝から 写真を撮ったり、お手紙を書いたり  お送りの準備をしているとこです。


最後の部分はまた明日にでも ご紹介致しますので・・・・・・・・・・。








2012年9月7日金曜日

iPadケースの制作 ・ その3(飾りベルト&背布付け)



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iPadケースの続き・・・・・・・・。
本体に付く飾りベルトのパーツが完成したら 早速本体とセット
写真は後ろ本体で、ベルトのふらし部分のみ先に縫っておき、縫い止まりまでは磨いて化粧ネンの処理をしておきます。 ( ボンドで仮止め )

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仮止めのベルト両側をしっかり縫い合わせして、こんな感じに後ろ本体のパーツが完成~!
ベルトの端っこに付く金具はキズにならないよう 一番最後に取り付けます。

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同様に表本体にも飾りベルトを付けておきます・・・・・・・・  こんな感じ・・・・・・・・。
こちらもベルトの先に受けの錠前金具が 後ほど付きます!

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本体のパーツが出来たところで 次は繋ぎの背布部分
こんな感じで先ほど出来た表本体を、背布の片側に縫い合わせていきます。

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同様に後ろ本体も縫い合わせていけば・・・・・・・・
表側の完成になります!

今回の縫い糸は、ステッチ使いのように目立つ色
こういった直線のベルトには ちっと難しい・・・・・  って言うか ステッチの曲がりが目立つので、制作側としてはなるべく避けたい配色ステッチ。

いつもなら無難な同色の縫い糸なんですけどねェ ・・・・・・・・・  これもお客様のご要望です。



さてさて、何とかカタチも見えてきましたね。
気を抜かずに このまま完成目指して頑張ります!