2010年4月5日月曜日

Hand Bagの修理

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先月の帰省時に、静岡のお客様から修理の為 お預かりしたオーストリッチのHand Bag。
無事、修理完了です!  修理の箇所は・・・・・・・・

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Bag本体と後ろポケットの内布    どちらも塩ビの表面が剥げ落ちてきて、黒い細かい”カス”がボロボロ、粉のように出てきています。 
長年、お使いになって愛着のあるもので  何より使い心地が一番良いBagの為、新しいものを購入しても結局このHand Bagに戻ってしまうそうです。 

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手順はまず、本体と後ろポケットを解体 

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取り外したものからパターンを起して内布を作ります。
作った内布をBag本体に組み立てて・・・・・。

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後ろポケット、Bag本体に新しい内布が付きました。
これからはものを取り出す度に飛び散っていた”黒いカス”も、もう出てきません。  快適にまたHand Bagがお使いいただけることと思います。

修理のお仕事、久し振りですが、型崩れ防止の芯材の使いかたなど勉強になりました。オーストリッチの素材も初めてでしたが”革”っていう点では同じなのだと実感できました。
何十万もする高価な鞄を解体し、内側をのぞいて見るチャンスはなかなかありませので 修理のお仕事、できる限り続けていきたいと思っています。  

ご相談やご依頼を受けたお仕事は基本的に”請ける!” そう決めています。
本心は出来るかどうか?心配なんですけどね・・・・・・   



”出来るかなぁ~?”ではなくて ”どうしたら出来るか?” 
私の中のお仕事はこうして毎回、自分を乗り越える課題なんでしょうねぇ・・・・・・。