2014年7月7日月曜日

Bag型名刺入れの制作・その4(カブセの仕上げ)


名刺入れの続き・・・・・  カブセに持ち手を付け終わったところで、写真のように裏革を貼り付けます。
貼り付けたらしっかりカナヅチで圧着!


次に、写しておいた出来上がり線に沿って慎重にカット致します。
特にポイントは差し込みの直線ラインと、角の曲線ライン・・・・・・ メリハリを付けてキッチリカットしないと、カブセ全体のラインがぼやけてしまいますのでね。
これ、重要です!


ハイ、こんな感じでカット&縫い目打ちが完了~ 引き続き、しっかり縫い合わせていきます。


縫い合わせ後は”磨き”の作業


こんな風に紙ヤスリを掛けて、カットの断面を滑らかに整えていきます。


磨き作業を何度か繰り返し、断面が整ったところで”化粧ネン”を引きます。
難しいカーブのところは、直接カブセを回しながらネンを引いていくと上手く出来ますョ


そして最後の仕上げ・・・・・  角ベラを使って”浮き出し”作業を致します。
中に挟んでおいた芯のカタチを浮き立たせることで、立体的で高級感が増すのですね。
ハイ、これでカブセのパーツが完成~しました!


ちなみ・・・・・・  こちらがカブセの裏側
表より5mmほど控えております。

これはなるべく無駄な厚みを無くし、スッキリっとした仕上がりにしたいからです。



必要な厚みっと、そうでない厚み・・・・・
一つ一つ面倒な作業ですが、このひと手間が作品の仕上げを左右する、もの凄く重要な部分だと考えています。



いつも思うのですよ ”面倒だなぁ~”って思ったら 良いものは作れない!
やっぱり 日々、精進ですね。