2012年5月29日火曜日

ポシェットBagの制作 ・ その13(ダーツのすくい縫い)

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ご注文のポシェットBag、続きです。
次は本体組み立てに掛かるための下準備に入ります。  表側は出来上がったので 後ろ本体作り・・・・・・・  
まずはダーツ部分をカットです!

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カットした断面を軽く磨いて化粧ネンを施し、 ネジネンで印線を引いて軽く目を打ちます。
この時の目打ちは間隔の目印なので 革を貫通しないように十分注意!

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このダーツは”すくい縫い”始末をするので 写真のように縫い位置から革の厚み半分に、 菱キリで縫いの道を作ります。
本体の外回り、縫い代部分は 重ねの厚みを薄くするため斜め漉き状態なので 均等に革の厚み半分に道を作っていくのがなかなか難しい・・・・・・・・・ 
そして左右の高さも合わさないと フラットにならないので とにかくこの菱キリの使い方が大事なのですね。

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”縫い道”ができたら 早速縫い合わせていきます。
縫い方は・・・・・・ 洋服でいったら”ハシゴまつり”    
写真のように糸をクロスさせて左右の革をくっつけるように縫い合わせていくのです。  だから左右の穴の位置(高さ)は同じでなければ凸凹しちゃうんですねェ~

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ハイ!こんな感じに縫い終わりましたァ~
縫い始めの”山部分”がかなり尖がっておりますが・・・・・・・・・

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カナヅチでちょっとトントン、カタチを整えて・・・・・・・・・   先ほどのものより 山の尖がりが 丸くなりました。
これで”すくい縫い”が完成しました!

このすくい縫い、一番のポイントはやはり菱キリを使っての ”縫い道”つくり・・・・・・・
そして同じぐらい大事なのが ”糸の引き加減”
強く引くとシワが寄ってしまうし、かと言って弱いっとダーツが開いてしまいます・・・・・・・・・ 何事も”手加減”が大事ですね。

ちなみに 私は普通の菱キリを使用しておりますが、 すくい縫い専用のカーブタイプの菱キリもございます。



今度、試してみようかなぁ・・・・・・・・・