2012年9月21日金曜日

ショルダーBagの制作 ・ その8(本体ダーツすくい縫い)



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ご注文のショルダーBagの続き
ポケットが付いたら 次は本体の大きなダーツを”すくい縫い”してダーツをつき合わせで閉じ付けていきます。
まずは写真のようにダーツをカット!!

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次にネジネンで縫い線を引いて、菱目打ちを使って縫い目位置を”軽く”つけておきます。
前回のポケットダーツでもお話しましたが あくまでも”軽く”です。 決して強く打って穴を貫通させてはいけません。

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次に菱ギリで”縫い道”を作っていきます。
先ほど付けた縫い目位置から菱ギリを刺し、道具を寝かせるようにして革の厚み半分のところに刺し込んでいくのです。
外回りは斜め漉きしているので、刺す位置によって革の厚みは違ってきます。
また、左右の刺し込み位置(厚み)が違ってくると、縫い合わせ時に段差ができてしまうので要注意!

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縫い始めは一つ下のところから、写真のように片側1本の針で4つの穴をグルっと縫います。
こんな感じ・・・・・・・・

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続いて糸の引き加減に注意しながら、左右の針を交差させてダーツを閉じていきます。

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ハイ、こんな感じに完成~
左右の切り口がピッタリ合って、段差もなく滑らかですね。

この後、同様に後ろ本体ダーツを作ります。


っとここまでが一昨日までの作業
朝から本体組み立てに掛かる為の パーツ作りの下準備に掛かっております。

2枚合わせのボンド貼りが重要な工程
実はこのボンド貼りがちょっと苦手な作業でして・・・・・・・・  まぁ苦手って言うより 重要な箇所かなぁ

”切り目本磨き”では ボンドの層が一番のポイント!
ボンド層が出来ないように仕上げなければ 美しくないんですね。

今回も ”薄く伸ばして、手早く圧着!”
心がけます・・・・・・・・。